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9.浅い川ほど音がにぎやかです
世の中はいつ何時、いかなる窮地に立たされるか分かりません。
ほんの些細なことから我が人生最大の危機に直面することまでそれが予測できないこともまた厳しいところです。
さて、その時どう対処しましょう。
例えば、自分の行動や仕事の結果などを誰かに猶予なく批判されたとします。
自分としてはかなりの自信を持っていたにも関わらず見事に要所を突かれ、それがやがてプライドの領域まで影響すると爆発も避けられなくなります。
これは私たち人間にとっては当たり前の心理状態ですし、その働きの結果でもあります。かと言ってこれが通るか?というと、そこはそこで世間の厳しいところです。
ここで注目すべきものが人の器といわれるもの。
その時、いかなる状況にあっても先ずは他人の言葉や行動をすべて受け入れ、それをじっくり観察することが必要であり大切なことです。
人間の器には決まった大きさがあるのではなくそれは常に変化します。それはすなわち柔らかなこころといわれるものですね。
こころの広い人はたいへん魅力的な存在ですし、ああなりたいと尊敬の対象にもなるものですよね。
実現となるとなかなか難しいことではありますが、常に己が心の広く深くを目標にすることこそ人生を有意義に過ごす方法となるのです。
今よりほんの少しだけ頑張ってみましょうか。
「底浅き小川は音をたてて流れ、満水の河はおのずから静かなり」